開発ストーリー
洗たくマグちゃんは、偶然と情熱から生み出された
偶然と情熱から生み出された洗たくマグちゃん。その開発ストーリーをご紹介します。
宮本製作所とは
2013年に発売された「洗たくマグちゃん」によって、知名度が高くなった宮本製作所。しかし設立当初は、大手機械部品メーカーの受託を手掛ける町工場でした。宮本製作所にしかできないモノづくりを愚直に追求し、高い開発・技術力をもとに事業に取り組んできました。
2003年、宮本隆が社長に就任して以来、マグネシウムの特性を活かしたモノづくりに注力するようになりました。大手企業との共同開発など、様々な事業に取り組みましたが、プロジェクトはことごとく失敗。「マグネシウムの性能は良いが、コストに合わない」と言われ続けてきたのです。しかし宮本は諦めることなく、マグネシウムの可能性を追求し続けました。
偶然の発見から始まった
様々な商品開発に挑んだ宮本製作所。工場の外には、鉄やマグネシウムの削りくずがドラム缶に放り込まれたままになっていました。ある日、雨水が溜まっていたドラム缶のいくつかがきれいなままになっていることに気付きます。
きれいなのは、マグネシウムの削りくずが入っていたもの。
錆びていたのは、鉄くずが入っていたもの。
同時期に、仕事を終えた社員たちが、マグネシウムの削りくずが入ったドラム缶の雨水で手を洗うようになっていました。「マグネシウムの削りくずで手を洗うと、油汚れがよく落ちる」という噂が社内にも広まり、洗濯にマグネシウムが有効なのではないか?というアイデアが湧いてきたのです。
洗濯にマグネシウムを
試しにマグネシウムの粒を袋に入れて洗濯してみることにしました。なんと衣服の汚れがよく落ちていたのです。
それからマグネシウムを洗濯に活用するために研究を重ねました。そして、高純度のマグネシウムが洗濯に活用できることが分かったのです。
2013年に初めて「洗たくマグちゃん」を販売。当初は全く売れませんでしたが、主婦層を中心にクチコミで評判が広がり、徐々に売上が伸びていったのです。
ラインナップ豊富なマグちゃんシリーズに成長
テレビで取り上げられたことをきっかけに、一気に「洗たくマグちゃん」の認知度が高まりました。洗濯以外にも、清掃や臭い除去などの商品を開発したり、大手企業や地方自治体と連携したりと、マグネシウムの可能性が大きく注目されてきました。
現在は商品のバリエーションも増え、10種類以上の商品を展開しています。これからも宮本製作所は、マグネシウムの可能性を追求したモノづくりに力を注いでいきます。社会の一員であることを強く自覚し、未来を創る当事者として責任を果たしてまいります。